集成材とは、長さ・太さ・強度などを目的に合わせてつくり出し、必要とされる強度を安定して発揮できる画期的な建築材料です。
大きく分けて、造作用集成材と構造用集成材があります。造作用集成材は、家具やカウンター、階段の手すりなどに用いられます。
構造用集成材は、柱、梁などに用いられます。
スーパーエンジニアリングウッドである集成材は、断面寸法の小さい木材(板材)を接着剤で再構成して作られる木質材料で、幅、厚さ、長さ方向を自由に接着調整することができるため、長大材や湾曲材を製造することが可能です。集成材はひき板(ラミナ)の段階で天然乾燥に加え、乾燥装置を用いて、含水率を15%以下まで乾燥して、狂い、割れ、反りに強い構造を作り出しています。
表面の木材は燃えますが、断面が大きくなると表面は焦げて炭化層ができ、内側への酸素の供給が絶たれるため、内部は燃えにくくなります。
そのため、内部の強度は維持され、構造上の必要な強度を保ちます。建築基準法令でも集成材の防火性能が認められています。
木材の持つ、大節、割れなどの欠点を製造工程において除去し、小さな節等の許容できる欠点は製品内に分散されることで、強度のばらつきが少なくなり、品質が均一化されます。従来型の無垢材の1.5倍の強度を発揮します。さらに、曲がりや反り、割れなどの経年劣化が起こりにくく、躯体の強度を長期にわたって維持できます。
木材の含水率を均一にするため風通しの良い状態にして約3ヶ月天日乾燥します。
含水率を15%以下にまで落とし、反りや割れを防ぎ、強度をあげる為、約1週間人工乾燥します。
板に加える加重をたわみの関係から強度を判定し選別します。水分検査、強度検査、外観検査のデータを元にグレードごとに仕分けします。
木材の欠点である大節、割れ、腐れ、虫食いなどの不要な部分をとりのぞくために、カットします。
クロスカットした材にフィンガージョイント(手の指状)加工をほどこし、長尺の材を製造します。
木の表面の微妙な凹凸を毎分150m処理する高速モルダーで均一に削り、板の寸法を整えます。
ラミナーに水性高分子イソシアネート系接着剤(ノンホルマリン性)を塗布し、積層、圧着させます。
接着作業で生じた凹凸をモルダー(自動かんな)で削り、表面を滑らかに加工し、寸法を整えて仕上げます。
製品1本1本厳しくチェックし出荷します。